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師走の鶴岡名物 切さんしょ
左が黒砂糖、右が白砂糖製で、香ばしく煎り付けた餅粉と、
味噌、山椒、砂糖、小麦粉を使い、無添加で作り上げている餅菓子です。
山椒の実は、秋になると自分が近所に採りに行きますので自然な風味が楽しめます。
明治時代に東京・浅草酉の市の切山椒をヒントにして作られ始め、鶴岡市内の各店で作られるようになったそうです。
山椒の実について
作り方の紹介
12月になると鶴岡市内のお菓子屋さんは切山椒を販売し始めます。それは、12月17日に市内の七日町観音堂で行われるダルマ市(観音様のお年夜)の名物菓子だからです。
鶴岡市観光連盟
山形観光情報総合サイト
最近ではより早くから作られるようになり、11月中〜下旬より12月下旬まで販売しています。
めずらしい菓子の為、遠くへ行った友人や、家族へ季節を届ける品としても重宝され、毎年の風物詩としてニュース、新聞などに取り上げられています。
切山椒の製造のポイントは、名前の頭に付く「切(きり)」の言葉の通り、薄く延ばした餅菓子を、包丁で細く切って食べやすい大きさにする所です。
丁寧な仕事をする当店では、今も1本ずつ包丁で切っております。
採って来たばかりの山椒の実
90歳代のばあちゃんが一つ一つ実と種をより分けます。真剣に作業中
使うのは外側の実の部分です。
但し、ばあちゃんは2012年に101歳、老衰、自宅にて亡くなりました。
余りに可愛いのでこのまま掲載しても良いかな?
より分けた山椒の実を細かな粉末にします
水に冷やしているのは砂糖シロップです。それと餅米と小麦粉、隠し味の味噌と山椒
シロップが冷えたら粉を入れて良く混ぜます
約1時間蒸します
蒸し上げた後で味噌と山椒を加え搗き上げます
切りやすくするために薄く延ばします
薄く延ばした状態で一晩寝かせます
当店の切さんしょ製造のポイント
手切りで細く切って粉を篩います
袋詰めをして完成です。
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山形県鶴岡市日吉町6−24 和洋郷土菓子 信濃屋(んめぃか しなのや)